「格安SIM」って何?「MVNO」とは?格安SIMの基礎知識メリット・デメリットまとめ。

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話題の「格安SIM」に関して、簡単にまとめておきますね。

この記事は、かつて別のメディアに寄稿していたものを再編集したものです。「格安SIM」がもっとイメージしやすくなって、みんなが取っつきやすくなればと思っているので再掲しておきます。何かのご参考に。

格安SIMとは

要はその名の通り、比較的「安く」使える SIM のことです。

▼ ちなみに『SIM』ってこれのことです。SIM(シム)カード
SIMカード

iPhone の中に入っていますよね。

通常の携帯電話は、docomo、au、SoftBank などの 大手 “携帯キャリア” から販売されています。
普通は、その “携帯キャリア” から発行された SIM を使っているはずです。

「格安SIM」というのは、その大手 “携帯キャリア” ではなく、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれるところが販売している「料金が安い」SIM のことを指します。

ちなみにその 格安SIMのメーカー(MVNO)は、小さいところも合わせると 現在 数百社くらいあります。

どれくらい安いの?

実際、どれくらい安いのかというと…

例えば、SoftBank と IIJmio(MVNOのうちの一つ) で、よくある “データ通信量量 5GBあたりのプラン” で比べてみると…

SoftBank
1,700円 + 300円 + 5000円 = 7,000円
※ スマ放題ライト + S!ベーシック + データ定額5GB

IIJmio
1,520円 + 700円 = 2,220円
ライトスタートプラン6GB + 音声通話

となり、単純な料金比較だけすると、圧倒的に「格安SIM」の方が安いのです。
だいたい 1/3 くらい?

ちなみに、上記は音声通話プランで比較していますが、MVNO業者の多くは、音声通話なしの「データ通信のみ」のプランも用意されています。
音声通話が必要ない人だと、月々900円程度でスマホを使うことも可能 です。

電話番号はそのまま使える?

そのまま使えます。
MNP(電話番号ポータビリティ)できるので、今まで使っていた番号そのまま使えます。

デメリットはないの?

圧倒的に料金が安くメリットの多い「格安SIM」ですが、もちろん良いことばかりではありません。
デメリットとしてはこの三点が挙げられます。

  1. 端末を別に買ってこなければならない
  2. 通信スピードが落ちるときがある
  3. キャリアメール( @docomo.ne.jp、@softbank.ne.jp、@ezweb.ne.jp など)が使えない

一つ目の「端末を別に買ってこなければならない」に関しては、基本的には自分でどこかで買ってこなければならないんですが、最近では端末とセット販売しているMVNO業者も多くなってきています。
でもまぁ、Apple Store で SIMフリーの iPhone を買ってくればいいんですよ。(笑)

また、詳しくは後述しますが、ほとんどの「格安SIM」は docomoのスマホだと使える ので、docomoのスマホを持っていれば問題ありません。たいがいそのまま使えます。

二つ目の「通信スピード」に関しては、混雑している時間帯(例えばお昼とか夕方あたり)などに通信スピードが落ちることがあります。
ただ、スピードが落ちるといっても普通に Webブラウジング するくらいだと支障はないと思います。動画をたくさん見たりする方は通信スピードに不満を感じるかもしれませんね。
まぁ、各MVNO業者もここは今後改善の意向を示しているところもあるので、その動向は注目です。

三つ目の「キャリアメール」に関しては…、もはや今後のことを考えると gmail などのメールを使っていた方が便利なので、これを機会に普段使うメールアドレスを変えたらいいかもしれませんね。(笑)

「格安SIM」にした方がいい人はどんな人?

簡単に言えば、『通話が少ない人』です。

ドコモ、au、ソフトバンクには現在「かけ放題」のプランがあります。
通話が多い人は、通話料金を気にせず電話できる、3大通信キャリア の方がいいかもしれません。

例えば、上記の SoftBank と IIJmio の比較でいうと、SoftBank の場合、『スマ放題』にすれば、通話し放題になります。

その場合の料金 2,700円 + 300円 + 5000円 = 8,000円 です。
※ スマ放題 + S!ベーシック + データ定額5GB
そして、IIJmio の料金は、2,200円 でした。

差は、8,000円 – 2,220円 = 5,780円 あります。

IIJmioのこの料金プランの場合、通話料金の単価が 10円/30秒(20円/1分)※ みおダイアル使用 なので、実際、5,780円 ÷ 20円 = 289分 となり、月に 289分 電話する人でなければ、IIJmio にした方が安いのです。
289分といえば、5時間弱 です。

あなたは月に 5時間 電話しますか?

…というところがひとつの分岐点かもしれませんね。

じゃあ、すぐに「格安SIM」に変えた方がいい?

今までの話からすると、「格安SIM」にした方が断然おトクなので、今すぐにでも「格安SIM」に変えたいと思われる方も多いかもしれませんが、現状もし docomo や au や SoftBank の携帯を使っているなら、ちょっとよく調べた方がいい点があります。

それは下記の2点。

  1. 契約の更新月はいつ?更新月以外だと違約金がかかります。
  2. 端末の割賦金(分割金)は残ってる?残ってたらそれを払う必要があります。

もし、docomo や au や SoftBank を今契約中だったら、おそらく “2年契約” になっているはずです。
その 2年契約の “更新月” でない月に解約(MNP)してしまうと、違約金がかかってしまいます。
各キャリアとも特別な契約でない限り、違約金は基本的には 9,500円(税抜)です。

また、それよりも問題なのは、「まだ端末の残割賦がある(機種代の分割金が残っている)」人です。
仮に、毎月 2,000円 機種代を払っている人で、まだ契約して 1年しか経っていない人であれば、2,000円 × 12ヶ月分 = 24,000円 残っていることになります。
これが、解約する時にかかってしまうのです。

この二点を考慮して、「格安SIM」に変えるかどうかのタイミングは考えるべきです。

「格安SIM」にした場合の今後の毎月の料金と、上記違約金の合計を考慮して、すぐに元がとれるようだったら変えてもいいと思います。

「格安SIM」が使えるスマホはどこで手にいれたらいい?

「格安SIM」が使える端末は、基本的に “SIMフリー” と呼ばれている端末です。

ただ、実はよく勘違いされていらっしゃる方も多いのですが、ほとんどの「格安SIM」は docomo のスマホであれば使えます

それは、ほとんどの「格安SIM」業者が docomo の回線を利用しているからです。
docomo の回線を使っている MVNO 業者が出している「格安SIM」であれば、docomo のスマホであれば基本的に使えます。

だから、docomo の iPhone や Xperia や Galaxy であればそのまま使えます。

ちょっと前に、”SIMロック解除の義務化” のニュースが話題だったので、逆に「SIMロック解除しないと使えない」と思っている方も多いみたいなのですが、docomo の端末であれば SIMロック解除しなくても使えます

ということで、ドコモの端末を持っている人だったらいいのですが、持っていない人であれば、どこかで端末を買ってこなければなりません。

Android の SIMフリー機も安いものであれば、1万円前後でも売ってますしね。いわゆる『格安スマホ』ってヤツです。

▼ 例えばこんなのとか。

まぁ…

先ほども申し上げましたが、一番間違い無いのは、Apple Store で SIMフリーの iPhone を買ってくることです。(笑)

格安SIM のメーカーはどんなところがある?どこがいい?

格安SIMのメーカー(MVNO)を全部挙げると数百社くらいあるのでキリがないのですが…
例えば、こんなところがあります。

…などなどその他多数あります。

それではどこの「格安SIM」がいいのか…?

別にどこでもいいと思います。(笑)

正直、どこも安いのでそんなに変わらない…です。
通話料金等のオプションで、通話し放題があるところや、5分無料があるところなど様々。
あとは、LINEモバイルみたいに、SNS系の通信料が無料になるところがあったり。

まぁ、お好きなところでいいかとは思います。
ちなみに僕は今、IIJmio を使っています。

「格安SIM」にはどんなプランがあるの?

各 MVNO 業者によってもちろん違うので一概には言えませんが、大雑把にまとめると次の3つプランがあります。

  1. データ通信専用SIMプラン
  2. SMS機能付きSIMプラン
  3. 音声通話機能付きSIMプラン

要は…

  • ただデータ通信できればそれでいい。SMS(いわゆるショートメール)も音声通話もいらないという場合(超安い) … 「1.データ通信専用SIMプラン」
  • SMSくらいはできた方がいいな(もしくはiPadの場合) … 「2.SMS機能付きSIMプラン」
  • 電話が必要。今までの電話番号そのまま使いたい … 「3.音声通話機能付きSIMプラン」

ということになります。

あとは、それぞれ「データ通信量」別に料金が違います。
3GB、5GB、10GB … などのひと月あたりの通信容量のプランです。

まぁ、多くの人は通話ができるプランだとは思うので、例えば IIJmio でいうとこんな料金プランになります。

音声通話機能付きSIMプラン(みおふぉん)

  • 3GB(ミニマムスタートプラン)… 1,600円
  • 6GB(ライトスタートプラン)… 2,220円
  • 10GB(ファミリーシェアプラン)… 3,260円

詳細はこちら:IIJmio公式ページ

なんと、音声通話付きでも、3GBの通信容量でよければ、1,600円 で使えちゃうといった感じです。

余談ですが…

僕は IIJmio の「10GB(ファミリーシェアプラン)」というのを使っているんですが、これめちゃくちゃいいんです。

ウチでは 3台の iPhone を使っているんですが、このプランで 3枚のSIM を発行してもらって使っていて、だいたい月々の料金は、4,000円くらいです。

3台の iPhone の通信費の合計が 4,000円ですよ。1台あたりではなくて、3台合計で 4,000円です。

1台目 … 3,260円
2台目 … 700円(音声プランのため、月々700円)
3台目 … 0円(データ通信専用プランのため、追加料金なし)

これ、声を大にして言いたい。(笑)

例えば、家族で複数台 iPhone 使うような場合だとか、一人で、iPhone + iPad もしくは Wi-Fiルーター を使うような場合にものすごくオススメ。
これは超絶おすすめ。(笑)

終わりに…

ということで、ざっと「格安SIM」についてのお話をしました。

なんだかまだまだ「格安SIM」って身近でない感じがしたので、再編集してお届けしました。

『通話が少ない人』『今の契約の解約金もすぐ元をとれる範囲の人』『docomoの端末がすぐ手に入る人』だったらすぐにでも「格安SIM」に変えていいと思います。

もっともっと『格安SIM』の敷居が低くなってもいいのになぁと思う今日この頃なのです。

おわり。

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