Google+の垢BANがなんだかいろいろ波紋を広げている件。Googleの目指す世界とはいったい…。

私も先日さっそく体験したGoogle+の垢BANですが、周りのブロガーさんたちも次々となっていってるみたいだし、なんだか各方面でかなり波紋を広げていっているようですね。

これはYahoo！ニュースにも取り上げられていた記事です。

「Google+」、大量のアカウントを削除–本名使用に関するポリシー違反が理由か – CNET Japan

CNET Japanでもこの話題。
急にアカウント停止になった人が多いことを物語ってます。

ここに、Bill Nobleさんの発言として次のような引用が。

今のところすべてのサービスの利用が凍結されてしまうという話だ。Googleの一部のサービスでなく、すべてのデータやリソースにアクセスできなくなるということだ。あともう数日でも、われわれのようなアーリーアダプターに対するこのような理不尽な対応が続けば、G+のこれまでのすべての取り組みが台無しになりかねない。

これは確かに凄く感じているところ。
Google+だけの問題ではなく、Googleのサービス全体に不信感や恐怖を抱かざるを得ません。

GmailやGoogleカレンダー,Googleリーダー,Google+ そして ChromeやAndroid その他全てGoogleのサービスが連結しているのは確かに便利ではあるんですが、一挙に全てがダメになってしまう危険性も孕んでいるということ。

そして、これからは Googleの目指すそのような「支配型の世界」に少し恐怖を抱きつつ使用していかないといけないという”窮屈さ”。

Googleには便利で友好的なサービスがたくさんあって、今までは本当に信用しきって全てを任せる勢いで使っていましたが、これからは少し距離を置いて接していかないといけないような気がしています。

…でも、やっぱりGoogleのことは好きだから、こんなことでユーザー離れに繋がるようなことにならなければいいなぁという思いもあり。なんだか複雑な心境です。

Google+には問題がある。でもご心配なく、私に方法がある。 « TechCrunch Japan

TechCrunchでもこの話題。

そして、TechCrunchでもこの話題が取り上げられていましたが、すごく的確な、そして私も言いたい事を書いてくれていました。

何が問題なのか。問題は、ネットでペンネームを使う正当な理由のある人があまりにも多いことだ（注意：「ペンネーム［pseudonymous]」であって「匿名［anonymous］」ではない。後者は別の問題である）。

そう！匿名とペンネームは別なんだというところ。

これはGoogle+に限った問題ではないですが、最近のネット上の流れとして「匿名」を禁止するサービスが増えてきました。
私も、この流れに別に反対はありません。
むしろ、犯罪の抑制やネットの荒廃を防ぐためにはとても有用なことだと思っています。

ただ、難しいニュアンスの問題ですが、どうも「匿名」と「ペンネーム」を一色単に規制していくのはなんだか違うような気がしています。

「ペンネーム」というのはその人 “個人” であり “作品” であり、その人の可能性を広げるものであると私は思っています。
ここにネガティブなイメージや、ネットの世界を荒廃させるような要因はありません。
むしろ、これらの人物が自由で新たな世界を創造していくことによって、ネットの世界…いや社会全体の発展に繋がっていくものだと信じています。

ここを明確に区分するのは難しいかもしれませんが…。

もしGoogleが社会全体を支配するまでのサービスをしてくれるのであれば (そこを目指しているような気がするから)、本名や個人情報を本部で把握した上で、そこは絶対的なセキュリティをかけつつ本部だけが本名を把握し、紐付けしたペンネーム制 (ネット上の実名制) を作ってくれればいいのではないでしょうか。

要はこれからはある意味、”役所”や”警察”の役割をGoogleが果たす。
個人を管理した上で、さらに社会的に有効な「名前」を個々人に発行する。

今、Google+を含め色んなサービスを展開しているのは単なるレクリエーションではないはずです。
Googleはもっと大きなところを狙っているはず。

そして、今後はコミュニケーションから、お金の流れ、そして政治まで、ますます全ての事象がネット上で行われる時代になってくるのは間違いありません。
『Google』の担う役割はますます大きくなってくるはずです。

Googleに支配管理される世界。『国家』以上の権力。

良い意味でも悪い意味でも、どうせやるならその辺りまでやって欲しいなぁと思う今日この頃です。

The Times They Are A-Changin’