先般、Google+ができてからというもの何かと比較の対象になるGoogleとFacebook。
人によってはGoogle+とFacebookは全然別物だと言うけれど、私には別物だとは思えない。
なぜなら、向かっている先が同じところのように思えるからだ。
今日、仲良くGoogle+とFacebookのiPhoneアプリのアップデートがきていた。
それぞれ「共有」機能を強化していた。(もちろん違う機能だけれど。)
Google+に関しては待望の「アプリ上での再共有」が可能になった。
GoogleはGoogle+にとても力を入れているなぁと感じる。
やっぱりGoogleも欲しいのは「個人情報」なんだと思う。
きっとFacebookが世界中の個人情報を集めだしたから、慌ててGoogle+を作ったんだろう。
まさか単純にみんなが楽しめるSNSを作ろうと思った訳ではあるまい。
しかもこのSNS上で集められるのはただの「個人情報」ではない。
もっと深いその人に関する情報…いわゆる「センシティブな個人情報」だ。
名前、住所、電話番号、メールアドレス、出身校、勤務先といった情報にとどまらず、
友人関係、交際相手、趣味、持ち物、今興味を示しているもの……
さらに、所属団体、宗教、抱えている病気、考え方、思考能力、発言能力、影響力、といったものだってそのタイムラインの中から読み取る事だってできる。(やろうと思えば。)
だから、もちろん登録は「実名」じゃないと意味がない。
それぞれ垢BAN祭りを何度も繰り返しているのはその為だろう。
単に「実名じゃないと面白くない」とか「SNSは実社会の延長ツール」とか「ネット界の規律を正す」とかそんなユーザー側の利点だけからモノを見ている訳ではないと思う。
じゃあ、その「センシティブな個人情報」を集めて何をする?
手近なところでは新しいビジネスに生かすのだとは思う。
集めた「詳しい」個人情報でピンポイントにその人の趣味志向にあった情報提供ができる。
それでいろんな物が「売れる」。
その他、その「マーケティング情報」があれば何でもきっと可能になる。
これから作る「物」に関してもね。何が一番望まれているかすぐにわかるはずだから。
そんじょそこらのマーケティング会社なんかもう比べ物にならない情報を得ている。
それくらいなら、想像に容易いところ。
……では、その先は?
これだけの「センシティブな個人情報」って、『国』さえも得ていない情報なはず。
家族構成だけではなく、趣味志向、交友関係、交際相手、考え方、宗教、病気、その人の能力、影響力 といった深いところの情報……。
「戸籍」よりも断然 強い情報となる。
ということはある意味
『国家』よりも強い「力」を持つという事になるのではないか。
しかも、GoogleやFacebookは一国だけではない。全世界だ。
これが何を意味するか…。
情報さえ整えば……正確な実名な個人情報さえ整えば……何だってできるということだ。
世界を動かすことができる。
いつか近いうちに世界はひっくり返ることになるんじゃないかと思っている。
よく言えば 革命。悪く言えば 支配。
………まぁ、ただ個人的にはそれでもいいと思っている。
もはや「国」という単位だけで世界を考えるのは間違っているような気もしているから。
世界は変革期にきているような気がしてならない。
うん…そこに希望を見出しているところもあるかもしれないな…。
なんて、そんなことを感じた今日のアップデートだった。
【妄想日記:2011年9月7日】
Google+ 1.0.3.2124(無料)
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
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Facebook 3.5(無料)
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販売元: Facebook, Inc. – Facebook, Inc.(サイズ: 7.3 MB)